揺らぎやすい更年期を乗り切るために

人は世代ごとでさまざまな悩みにぶつかるものですが、40～50代での悩みのひとつとして更年期に起こる変化があります。

・のぼせ、発汗、ほてり
・頭痛、めまい、耳鳴り

など、身体に変化が出ることもありますし、

・不眠
・気力低下
・イライラしやすい
・集中力が落ちるなど

といった、精神面に変化が出ることもあります。

疲れやすく意欲が出ないことからうつ病を疑って精神科に行く方の中にも、更年期による影響が大きいということもあります。

更年期の症状の原因は閉経に伴うホルモンバランスの変化、加齢に伴う身体的な変化、心理的なストレスが大きな原因と言われています。ひとつの原因だけで起きるのではなく、要因はひとそれぞれ、個人差も大きいのが特徴です。

「年のせい」と割りきってしまうのは簡単ですが、毎日のことですから、ちょっとでも楽に過ごせる方法を探すのも手です。

更年期に感じる変化の難しさは、我慢しようと思えばできてしまうだけに専門家に相談しないでなんとかしてしまおうとすることにあります。その結果、なんとなくつらいまま、１年２年と過ごしてしまうのです。

仕事を休むほどのつらさでなくとも、「病気ではない（未病）」ものだとしても、それでも、専門家に相談してみるのは良い方法です。まずは手軽なところから、健康診断のときに、「最近寝つきが悪い」、「顔がほてったり、めまいがする」と、お医者さんに相談してみるのもよいでしょう。

年齢的に心身の不調が思い当たる場合は、気軽に婦人科を受診しましょう。ホルモン療法や漢方薬などのお薬による治療以外にも、食事療法や運動療法、生活習慣改善、カウンセリングなど、心と体のバランスを整えるいろいろな方法があります。