仕事のストレスの中でも、人間関係の問題はちょっとやっかいです。
趣味の活動などプライベートな場での人間関係ならば、一時的に距離をとるなど対策もとれますが、仕事となるとそうはいきません。
仕事のある日は毎日顔を合わせることになりますし、少人数の職場では、話さずに1日を終えることが難しいこともあります。
相手が変わってくれればいいのですが、相手の変化を待つよりも、まずは自分でできる2つの工夫をおすすめします。
1.相手に近づいてみる
1つ目の工夫は、相手に近づいてみること。
「えっ、そんなの絶対嫌だ!」と思われたかもしれませんが、「よく知らない」ことが苦手意識につながっている場合もあります。
自分が興味を持てそうにないテーマでも、10冊そのテーマについての本を読むと、「面白い」と感じられるようになる、という話があります。
例えば、「ダンゴムシの世界」なんて自分には一生縁がないし、むしろ虫は苦手で嫌い……という場合でも、ダンゴムシについての本を10冊読んでみると、道にいるダンゴムシがちょっと愛おしく見えてくるかもしれないのです。
同じように、「苦手なアノ人」のことを、もう少し深く知ってみるのです。
これまでどんな人生を送ってきたのか、どんなことやものが好きなのか、最近どんなことに悩んでいるのか、仕事でこだわっていることは?……などなど、これまで見えていなかった部分を知ることで、あの人の意外な一面を発掘できるかもしれません。
直接話を聞くのが難しければ、職場に長くいる同僚に話を聞いてもいいかもしれません。
2.真似すること
2つ目の工夫は、真似すること。
職場に「苦手なアノ人」とうまく付き合っている人がいたら、その人のつきあい方をそっくりそのまま真似してみるのです。
話しかけられたときの対応や、逆に話しかけるときにはどんな言葉を使っているかなど、まずは完全コピーをしてみます。
行動を真似することでうまく付き合えるようになってくると、気づけば苦手意識が減っているかもしれません。
「ニガテ」という色眼鏡をかけているだけのことも。苦手な相手について、よく観察してみると、新しい見方ができるようになることもあるようですよ。